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体のモデリング(オブジェクトモード)(その2)

  

立方体の拡大

前の記事の『体のモデリング(オブジェクトモード)』からの続きです。

では、作業を続けましょう。 立方体を2倍の大きさに拡大します。

1. 拡大縮小マニピュレータへの切り替え
1. 拡大縮小マニピュレータへの切り替え

上図のように拡大縮小マニピュレータボタン(拡大縮小マニピュレータボタン)を押します。

2. 拡大前の立方体
2. 拡大前の立方体

上図のように拡大縮小マニピュレータが表示されます。

まずは操作方法を説明しますので、まだ拡大縮小はしないでください

拡大縮小マニピュレータには、移動マニピュレータと同じく赤ハンドル(赤ハンドル)、緑ハンドル(緑ハンドル)、青ハンドル(青ハンドル)がありますが、これらのハンドルで操作してしまうとX軸方向(またはY軸方向またはZ軸方向)にのみ拡大縮小されてしまいます。

どの軸方向にも拡大縮小するには、マニピュレータの中心にある円ハンドル(円ハンドル)をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグします。 マニピュレータの円ハンドル(円ハンドル)は、全ての軸方向に拡大縮小するための操作ハンドルです(移動マニピュレータや回転マニピュレータにも円ハンドル(円ハンドル)があります)。

なお、ドラッグ中にキーボードのCTRLキーを押すと、オブジェクトがグリッドの1/10単位で拡大縮小します。 また、ドラッグ中にキーボードのSHIFTキーを押すことで、拡大縮小量が小さくなります(細かい調整ができます)。

では、拡大縮小を行いましょう。 マニピュレータの中心にある円ハンドル(円ハンドル)をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグします。 正確に拡大縮小できるように、キーボードのCTRLキーを押しながらドラッグし、3D Viewウィンドウのヘッダに表示される拡大縮小率が 2.0 になっていることを確認したら、マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)を離します。

3. 拡大後の立方体
3. 拡大後の立方体

上図のように立方体を2倍の大きさに拡大します。 3D Viewウィンドウのヘッダに拡大縮小率が数値で表示されますので、正確に拡大することができます。

編集の取り消しとキーボードでの拡大縮小

ここで、拡大した立方体を元の大きさに戻し、キーボードによるコマンドで、再度、拡大します。 キーボードのCTRL+Zを押して、拡大した立方体を元の大きさに戻します。

4. 拡大前の立方体
4. 拡大前の立方体

上図のように立方体が元の大きさに戻ったことを確認し、再度、立方体を2倍に拡大します。 先ほどは、拡大縮小マニピュレータで拡大させましたが、今回はキーボードとマウスで拡大します。

まずは、操作方法を説明しますので、まだ操作はしないでください

拡大縮小はキーボードのSで開始します。 拡大縮小を開始すると、選択の枠がオレンジ色から白色に変わり、キーボードのカーソルキー()やマウスの移動で、オブジェクトを拡大縮小することができるようになります。 マウスカーソルを加工中心点から離れるように動かすと拡大し、加工中心点に近づくように動かすと縮小します。 拡大縮小の確定はキーボードのEnterキーまたはマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)です

なお、マニピュレータでの拡大縮小と同様に、キーボードのCTRLキーを押すことでグリッドの1/10単位で拡大縮小させることができます。 同じく、キーボードのSHIFTキーを押すことで細かい拡大縮小が可能となります。

  
移動と同じように、拡大縮小中にキーボードのX(またはYまたはZ)、またはキーボードのSHIFT+X(またはYまたはZ)を押すことで、拡大縮小方向を限定することができます。

では、実際に操作を行いましょう。

立方体が選択されている状態で、キーボードのSを押します。 立方体の枠がオレンジ色から白色に変わり、キーボードのカーソルキー()、もしくはマウスの移動で立方体を拡大縮小することができるようになります。 マウスカーソルを加工中心点から離れるように動かすと拡大し、加工中心点に近づくように動かすと縮小します。

正確に拡大縮小できるように、キーボードのCTRLキーを押しながらマウスを動かし、3D Viewウィンドウのヘッダに表示される拡大縮小率が 2.0 になっていることを確認したら、マウスの左ボタン(マウスの左ボタン)を押して確定します(キーボードのEnterキーでも確定できます)。

5. 拡大縮小後の立方体
5. 拡大縮小後の立方体

上図のように立方体を2.0倍の大きさに拡大します。

ただし、オブジェクト中心(オブジェクト中心)を中心として拡大してしまったため、立方体の底面が(地面のように見える)X軸の線(赤)より下方向にずれてしまいました。 そこで、再度、移動を行います。

  
オブジェクト中心が回転や拡大縮小の中心位置となるのは、3D Viewウィンドウの中心位置選択リスト(中心位置選択リスト)でActive ObjectかMedian Pointが選択されている場合のみです。

移動マニピュレータボタン(移動マニピュレータボタン)を押して移動マニピュレータに切り替え、青ハンドル(青ハンドル)をマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でドラッグします。 キーボードのCTRLキーを押しながら移動して、ピッタリ揃えましょう

6. 移動後の立方体
6. 移動後の立方体

上図のように立方体の底面をX軸の線(赤)に正確に合わせます。

  

回転について

ここまでの作業で、移動および拡大縮小を行いました。 Blenderでのモデリング作業は、移動、回転、拡大縮小の操作が基本になります。 ここでは、まだ説明していない回転について簡単に説明しておきます

回転は、移動や拡大縮小と同じように、マニピュレータでも、キーボードやマウスでも操作することができます。 回転マニピュレータは、回転マニピュレータボタン(回転マニピュレータボタン)を押すことで切り替わります。

キーボードやマウスでの回転は、キーボードのRを押すことで開始されます。 キーボードのカーソルキー()、もしくはマウスの移動でオブジェクトを回転することができ、キーボードのEnterキーやマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)で確定します。

  
キーボードのCTRLキーを押すことで5度単位での回転が、キーボードのSHIFTキーを押すことで細かい回転が可能となります。
  
移動や拡大縮小と同じように、回転中にキーボードのX(またはYまたはZ)、またはキーボードのSHIFT+X(またはYまたはZ)を押すことで、回転方向を限定することができます。
  

まとめ

Blenderでのモデリング作業は、前の記事で説明した移動に加え、回転、拡大縮小の操作が基本になります。

R オブジェクトを回転する
S オブジェクトを拡大縮小する

回転・拡大縮小を開始すると、選択の枠がオレンジ色から白色に変わり、キーボードのカーソルキー()やマウスの移動で、オブジェクトを回転・拡大縮小することができるようになります。 また、移動と同じようにマニピュレータのハンドルのマウスの左ボタン(マウスの左ボタン)でのドラッグでも操作を行うことができます。

その際に、キーボードのCTRLキーを押すことで、5度単位での回転、グリッドの1/10単位での拡大縮小が行えます。 また、キーボードのSHIFTキーを押すことで細かい操作が行えます。

操作/コマンド 説明
(回転中)
CTRLキー押下
5度単位での回転
(拡大縮小中)
CTRLキー押下
グリッドの1/10単位での拡大縮小
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