ライティング
キーボードのテンキーの7を押し、上面図の位置に視点を移動します。 続けて、適切な表示倍率にするため、キーボードのHomeキーを押します。
もし、投影方法が透視投影になっている場合は、キーボードのテンキーの5を押して平行投影に切り替えます。
ランプが配置されているレイヤ11とカメラが配置されているレイヤ20の選択
現在の状態では、てんとう虫の体が配置されているレイヤ01と、てんとう虫の脚が配置されているレイヤ02のみが選択されています。 ランプやカメラの操作を行うためには、ランプが配置されているレイヤ11とカメラが配置されているレイヤ20も選択する必要があります。
エディットモードからオブジェクトモードへ切り替えます。
キーボードのTabキーを押します(または3D Viewウィンドウのモード選択リスト(
)のObject Mode(オブジェクトモード)を選択します)。
キーボードのSHIFTキーを押しながらレイヤ操作ボタン(
)のレイヤ11のボタン(下段左端)を押します。
同様に、キーボードのSHIFTキーを押しながらレイヤ操作ボタン(
)のレイヤ20のボタン(下段右端)を押します。
再度、適切な表示倍率にするため、キーボードのHomeキーを押します。
上図のようにレイヤ01とレイヤ02およびレイヤ11とレイヤ20が選択され、てんとう虫の体と脚およびランプとカメラが表示されます。
スポットライトの追加
現在、光源は、自動的に作成されたポイントライト(レイヤ11に配置されている)しかありません。 しかし、現実の世界では、太陽光や蛍光灯、また、それらの光源からの反射光など、多くの方向から光が入ってきます。
ランプは、3DCGを制作する上で非常に重要な要素で、レンダリング結果の『自然さ』に大きな影響を与えます。
できれば、3 〜 4つのランプを設置したいのですが、今回はランプを1つ追加し、合計2つのランプを配置します。 既存の1つ目のランプの種類はポイントライトですが、追加する2つ目のランプの種類はスポットライトにします。
キーボードのSHIFT+Aを押します(または画面上部のプルダウンメニューの"Add"を実行します)。

上図のように"Add"というタイトルのメニューが表示されますので、"Lamp" -> "Spot"を実行します。
上図のように新しいランプ(スポットライト)が3Dカーソルの位置に作成され、選択状態になります。 なお、大きなオレンジ色の円は、スポットライトからの光の方向と範囲を表しています。
次に、作成したスポットライトをレイヤ11に移動します。 ランプを選択したままで、キーボードのMを押します。

レイヤ選択パネル(上図)が表示されますので、レイヤ11のボタン(下段左端)を押します。 さらにパネル外を押すか、マウスを大きく動かすとレイヤ選択パネルは消えます。
スポットライトの移動
現在の上面図の視点では、ライティング作業が難しいので、視点を移動します。 キーボードのテンキーの1を押し、正面図の位置に視点を移動します。
上図のように正面図の位置に視点が移動し、画面が見やすくなりました。
ランプは3Dカーソルの位置、つまり座標中心(X=0.0、Y=0.0、Z=0.0)に作成されています。 このままでは、てんとう虫に光は当たりませんので、正面図から見て上方向に10.0、右方向に2.0だけ移動します。
移動マニピュレータの青ハンドル(
)をマウスの左ボタン(
)でドラッグします。
上図のように上方向に10.0だけ移動します。
移動マニピュレータの赤ハンドル(
)をマウスの左ボタン(
)でドラッグします。
上図のように右方向に2.0だけ移動します。
スポットライトをてんとう虫へ向ける
作成したスポットライトは真下を向いています。 これでは、てんとう虫に光が十分に当たらないめ、スポットライトをてんとう虫の方向に向けます。 ただし、スポットライトを回転させるのではなく、スポットライトが自動的にてんとう虫の体の方向を向くように設定を行います。
スポットライトがてんとう虫の移動に連動して、常にてんとう虫の方向に向くようにするには、スポットライトのオブジェクトと、てんとう虫の体のオブジェクトの間に追跡関係を構築する必要があります。
オブジェクトに追跡関係を持たせるには、まず、対象となるオブジェクト(複数)を選択しなければなりません。 その際、選択の順番は非常に重要で、まずは追跡元となるオブジェクト(複数可)を選択し、最後に追跡先となるオブジェクトを選択する必要があります(親子関係の構築と同じです)。
現在、スポットライトのオブジェクトが選択されていますので、てんとう虫の体のオブジェクトを追加選択します。
マウスカーソルをてんとう虫の体のオブジェクトに乗せ、キーボードのSHIFTキーを押しながらマウスの右ボタン(
)を押します。
上図のようにスポットライトとてんとう虫の体のオブジェクトを選択したことを確認し、キーボードのCTRL+Tを押します。

上図のように"Make Track"というタイトルのメニューが表示されますので、"Damped Track Constraint"を実行します。
上図のようにスポットライトがてんとう虫の体に向きます。 スポットライトが常にてんとう虫の体へ向くかどうかを試すため、スポットライトをさらに右に移動します。
上図のようにてんとう虫の選択は解除し、スポットライトのみを選択してください。
移動マニピュレータの赤ハンドル(
)をマウスの左ボタン(
)でドラッグします。
上図のように右方向に4.0だけ移動します。 スポットライトの向きが変わり、てんとう虫の体に向くことが確認できました。
カメラワーク
続いて、カメラの設定を行います。 スポットライトと同様に、カメラが常にてんとう虫の体に向くように追跡関係を構築し、さらにレンズの画角を変更します。
カメラをてんとう虫へ向ける
現在、カメラは座標中心(X=0.0、Y=0.0、Z=0.0)を向いています。 つまり、すでに、カメラはてんとう虫の方向を向いています。 しかし、これでは、カメラの位置を変更するたびにカメラの向きを修正しなくてはなりません。
カメラがてんとう虫の移動に連動して、常にてんとう虫の方向に向くようにするには、カメラのオブジェクトと、てんとう虫の体のオブジェクトの間に追跡関係を構築する必要があります。
では、追跡関係を構築します。 最初にカメラを選択し、次に、てんとう虫の体を追加選択します。
上図のようにカメラとてんとう虫の体のオブジェクトを選択したことを確認し、キーボードのCTRL+Tを押します。

上図のように"Make Track"というタイトルのメニューが表示されますので、"Damped Track Constraint"を実行します。
上図のようにカメラがてんとう虫の体に向きます。 カメラが常にてんとう虫の体へ向くかどうかを試すため、カメラを左に移動します。
カメラを選択し、移動マニピュレータの赤ハンドル(
)をマウスの左ボタン(
)でドラッグします。
上図のように左方向に10.0だけ移動します。 カメラの向きが変わり、てんとう虫の体に向くことが確認できました。
レンズの画角を変更する
次に、カメラのレンズの画角を、やや広角の20mmに変更します。

上図のようにカメラを選択し、Propertiesウィンドウのオブジェクトデータパネル切替ボタン(
)を押します。
続けて、画角を変更します。

上図のようにLensパネルのFocal Length(
)を20.00に設定します。

















