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UV展開方式(マッピング方式)について(その3)

  

UV展開してみよう(続き)

前の記事の『UV展開方式(マッピング方式)について(その2)』からの続きです。 ここでは、Follow Active Quadsについて解説します。

Follow Active Quads

Follow Active Quadsは、アクティブな面から四角形の面をたどり、それらの面を整列してUV展開します。 必要であれば手動でシームを入れます。

パイプのような、円柱をベースにモデリングしたメッシュの展開に向いています。 ただし、円柱そのもの(円柱から加工を加えていない)であれば、次の記事で紹介する "Cylinder Projection" で展開すべきです。

では、解説に入ります。 なお、今回はBlenderの新規ファイルを元にして作業を行います画面上部のプルダウンメニューの"File" -> "New"を実行して新規ファイルを開いてください

まずは、立方体を削除します。 キーボードのXを押します。

1. OK?メニュー
1. OK?メニュー

上図のように"OK?"というタイトルのメニューが表示されますので、"Delete"を実行します。

2. 立方体の削除後
2. 立方体の削除後

上図のように立方体が削除されます。

続いて、円柱を追加します。 キーボードのSHIFT + Aを押します。

3. Addメニュー
3. Addメニュー

上図のように"Add"というタイトルのメニューが表示されますので、"Mesh" -> "Cylinder"を実行します。

4. 円柱が追加される
4. 円柱が追加される

上図のように円柱が追加されます。

続いて、4倍に拡大します。 キーボードのSを押し、続けて、4 -> Enterキーを入力します。

5. 4倍に拡大する
5. 4倍に拡大する

上図のように4倍に拡大します。

続いて、水平に16本の切れ目を入れます。 エディットモードに切り替え、マウスカーソルを縦の辺に近づけた状態で、キーボードのCTRL + Rを押し、続けて、16 -> Enterキー -> Enterキーを入力します。

  
Enterキーは最後に2回入力します。
6. ループ切断後の円柱
6. ループ切断後の円柱

上図のようにループ切断されます。

続いて、場所によって太さを変え、また一部の面を飛び出させます。

7. 変形させる
7. 変形させる

上図のように変形させます。

次に、面選択モードに切り替えて全選択し、1つの面だけ選択を解除します。

8. 全選択後に1面だけ選択を解除する
8. 全選択後に1面だけ選択を解除する

上図のように1面だけ選択解除します。

続いて、選択解除した1面を再度選択します。

9. 選択解除した1面を再度選択する
9. 選択解除した1面を再度選択する

上図のように選択を解除した1面を再度選択します。

  
Follow Active Quadsでは、アクティブな面からUV展開が開始されます。 アクティブな面を作るためこのような選択解除と再選択を行っています。
  
このように、端に位置する四角形の面を選ぶのがよいでしょう。

次に、UV展開に最適な画面レイアウトに切り替えます。

10. 画面レイアウトをUV Editingに切り替える
10. 画面レイアウトをUV Editingに切り替える

上図のようにInfoウィンドウのヘッダ部で画面レイアウト選択リスト(画面レイアウト選択リスト)に "UV Editing" を選択します。

11. UV Editing画面レイアウト画像を拡大する
11. UV Editing画面レイアウト

上図のように左側にUV/Image Editorウィンドウ、右側に3D Viewウィンドウという画面レイアウトに切り替わります。

続いて、UV/Image Editorウィンドウの不要なプロパティシェルフを閉じましょう。 UV/Image Editorウィンドウ上でキーボードのNを押します

12. プロパティシェルフを閉じる画像を拡大する
12. プロパティシェルフを閉じる

上図のようにUV/Image Editorウィンドウのプロパティシェルフが閉じます。

続いて、新規イメージを作成します。

13. イメージ追加ボタンを押す
13. イメージ追加ボタンを押す

上図のようにUV/Image Editorウィンドウのイメージ選択リスト(イメージ選択リスト)のイメージ追加ボタン(イメージ追加ボタン)を押します。

14. OKボタンを押す
14. OKボタンを押す

上図のように"New Image"というタイトルのパネルが表示されますので、OKボタンを押します。

15. 新規イメージ画像を拡大する
15. 新規イメージ

上図のようにUV/Image Editorウィンドウにイメージが作成されます。 しかし、初期値の1024 x 1024のイメージでは、初期の表示倍率では画面からはみ出します。

適切な表示倍率にするため、キーボードのHOMEキーを押します

16. イメージの全体表示画像を拡大する
16. イメージの全体表示

上図のように表示倍率が変更され、イメージ全体が表示されます。

では、UV展開しましょう。 ただし、Follow Active Quadsではなく、まずは、前の記事で使ったSmart UV Projectで展開してみます

では、キーボードのU押します。

17. UV Mappingメニュー
17. UV Mappingメニュー

上図のように"UV Mapping"というタイトルのメニューが表示されますので、"Smart UV Project"を実行します。

18. Smart UV Projectパネル
18. Smart UV Projectパネル

上図のようにSmart UV Projectパネルが表示されますので、[OK]ボタンを押します。

19. UV展開の結果
19. UV展開の結果

上図のようにUV展開されます。 見ての通り、整理されている感じはありません。 メッシュで台形や菱形であった面は、その形状のまま展開されているようです

では、続いてFollow Active Quadsで展開してみましょう。 まず、UV展開の情報をリセットします。 キーボードのUを押します。

20. UV Mappingメニュー
20. UV Mappingメニュー

上図のように"UV Mapping"というタイトルのメニューが表示されますので、"Reset"を実行します。

続けて、UV展開を行います。 キーボードのUを押します。

21. UV Mappingメニュー
21. UV Mappingメニュー

上図のように"UV Mapping"というタイトルのメニューが表示されますので、"Follow Active Quads"を実行します。

22. Follow Active Quadsパネル
22. Follow Active Quadsパネル

上図のようにFollow Active Quadsパネルがさらに表示されますので、[OK]ボタンを押します。

23. UV展開の結果
23. UV展開の結果

上図のようにUV展開されます。 よくわからない結果になっていますが、これは、展開図がイメージを大きく超えてはみ出しているためです

  
Follow Active QuadsでUV展開すると、このようにUV展開図がイメージの大きさを超えることがよくあります。 これは、UV展開図の大きさが自動調整されないためであり、利用者が手動でイメージに収まるよう調整する必要があります。

キーボードのテンキーの-(マイナス)を何度か押してズームアウトしてください。

24. ズームアウトされたUV展開の結果
24. ズームアウトされたUV展開の結果

上図のようにズームアウトすると全体が見えてきます。 整理されているのがわかるでしょうか。 メッシュで菱形や台形だった面が、四角く展開されています

このように、四角形で構成されているパイプのような形状のメッシュには、Follow Active QuadsでUV展開するのがオススメです。 キレイな四角で構成されるように調整されます。

UV展開後に調整可能な設定項目の意味を以下に掲載します。

設定項目 意味 詳細
Edge Length Mode 展開図の辺の長さ Evenで縦・横が同じ長さになり、LengthやLength Averageはよくわかりません

次の記事へ

では、ここで一区切りしましょう。 続きは次の記事を参照してください

  
  

まとめ

Follow Active Quadsは、四角形で構成されたパイプのような形状のメッシュの展開に向きます。 展開図が整理されるのが特徴です。

 
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